塗装仕様
1)複層仕上塗材、薄付け仕上塗材の塗り替え
●旧塗膜の劣化が軽度な場合
工程 | 使用塗料 | 調合割合(kg/缶) | 塗装方法 | 塗回数(回) | 塗付量(kg/㎡/回) | 塗面積(㎡/缶) | 塗装間隔(23℃) | ||
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工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
素地 調整 |
付着物(ゴミ、ほこり、苔、カビ、油脂類)をワイヤーブラシ、皮スキ、高圧洗浄機で丁寧に除去し、充分に乾燥させる。 |
||||||||
中塗り | ナノコンポジットフィラーN 16kg |
0.2〜0.7 (清水) |
砂骨ローラー | 1 | 0.8〜1.2 | 13.〜20.0 | − | 16h以上 | − |
0.5〜1.0 (清水) |
中毛ウールローラー | 0.3〜0.5 | 32〜53 | ||||||
上塗り | ナノコンポジットW防藻+ 15kg |
0〜0.8 (清水) |
ハケ・ローラー | 2 | 0.12〜0.18 | 42〜63 | 2h以上 | − | 24h以上 |
※雨水が集中して流れる箇所は(躯体を保護するために)、あらかじめナノコンポジットシーラーIIでタッチアップしてください。
※塗付量に清水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
※軒天、上裏など水廻りが予想される場所にはナノコンポジットフィラーNを塗装しないでください。クラック、剥離の原因となりますのでシーラー+上塗り(2回塗り)で仕上げてください。
●旧塗膜の劣化が著しい場合
工程 | 使用塗料 | 調合割合(kg/缶) | 塗装方法 | 塗回数(回) | 塗付量(kg/㎡/回) | 塗面積(㎡/缶) | 塗装間隔(23℃) | ||
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工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
素地 調整 |
付着物(ゴミ、ほこり、苔、カビ、油脂類)をワイヤーブラシ、皮スキ、高圧洗浄機で丁寧に除去し、充分に乾燥させる。 |
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下塗り | ナノコンポジットシーラーII 15kg |
既調合 | ハケ・ローラー | 1 | 0.1〜0.2 | 75〜150 | − | 2h以上 | − |
中塗り | ナノコンポジット フィラーN 16kg |
0.2〜0.7 (清水) |
砂骨ローラー | 1 | 0.8〜1.2 | 13.3〜20.0 | − | 16h以上 | − |
0.5〜1.0 (清水) |
中毛ウールローラー | 0.3〜0.5 | 32〜53 | ||||||
上塗り | ナノコンポジットW防藻+ 15kg |
0〜0.8 (清水) |
ハケ・ローラー | 2 | 0.12〜0.18 | 42〜63 | 2h以上 | − | 24h以上 |
※雨水が集中して流れる箇所は(躯体を保護するために)、あらかじめナノコンポジットシーラーIIでタッチアップした後、再度全面にシーラーを塗装してください。
※塗付量に清水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
※軒天、上裏など水廻りが予想される場所にはナノコンポジットフィラーNを塗装しないでください。クラック、剥離の原因となりますのでシーラー+上塗り(2回塗り)で仕上げてください。
●パターンを変えない場合
工程 | 使用塗料 | 調合割合(kg/缶) | 塗装方法 | 塗回数(回) | 塗付量(kg/㎡/回) | 塗面積(㎡/缶) | 塗装間隔(23℃) | ||
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工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
素地 調整 |
付着物(ゴミ、ほこり、苔、カビ、油脂類)をワイヤーブラシ、皮スキ、高圧洗浄機で丁寧に除去し、充分に乾燥させる。 |
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下塗り | ナノコンポジットシーラーII 15kg |
既調合 | ハケ・ローラー | 1 | 0.1〜0.2 | 75〜150 | − | 2h以上 | − |
上塗り | ナノコンポジットW防藻+ 15kg |
0〜0.8 (清水) |
ハケ・ローラー | 2 | 0.12〜0.18 | 42〜63 | 2h以上 | − | 24h以上 |
※雨水が集中して流れる箇所は(躯体を保護するために)、あらかじめナノコンポジットシーラーIIでタッチアップした後、再度全面にシーラーを塗装してください。
※塗付量に清水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
※下地の吸い込みが激しい場合は、リフレッシュサフェーサーエポまたは2液マイルドウォールシーラーを塗装してください。
2)窯業系サイディングボードの塗り替え
工程 | 使用塗料 | 調合割合(kg/缶) | 塗装方法 | 塗回数(回) | 塗付量(kg/㎡/回) | 塗面積(㎡/缶) | 塗装間隔(23℃) | ||
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工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
素地 調整 |
付着物(ゴミ、ほこり、苔、カビ、油脂類)をワイヤーブラシ、皮スキ、高圧洗浄機で丁寧に除去し、充分に乾燥させる。 |
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下塗り | ナノコンポジットシーラーII 15kg |
既調合 | ハケ・ローラー | 1 | 0.1〜0.2 | 75〜150 | − | 2h以上 | − |
上塗り | ナノコンポジットW防藻+ 15kg |
0〜0.8 (清水) |
ハケ・ローラー | 2 | 0.12〜0.18 | 42〜63 | 2h以上 | − | 24h以上 |
※雨水が集中して流れる箇所は(躯体を保護するために)、あらかじめナノコンポジットシーラーIIでタッチアップした後、再度全面にシーラーを塗装してください。
※塗付量に清水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
※下地のテクスチャーパターンにより、上塗り3回塗りを必要とする場合があります。
※下地の吸い込みが激しい場合は、リフレッシュサフェーサーエポまたは2液マイルドウォールシーラーを塗装してください。
汚れにくい機能(超低汚染性)を最大限に発揮するために
- ナノコンポジットW防藻+は、親水性の塗膜でセルフクリーニング機能が発揮されます。しかし、汚れが汚れが集中する部位や雨があたらない環境下では、「汚れにくい」機能が低下したり、発揮するのに時間を要したりする場合があります。また無機質の汚れに対してはセルフクリーニング機能は期待できません。
- 旧塗膜に残っている藻を充分に除去せず塗装した場合、塗装後早い段階で藻が発生することがあります。藻の除去には、カビ・藻除去剤が有効ですが、草花の枯れ、土壌汚染に、ご注意ください。
- ナノコンポジットW防藻+は飛来してきたカビ・藻の菌の成長に対する抑止力はありますが、既に成長したカビ・藻に対しての効果はありません。
汚れの種類
- ・有機質(親油性)の汚れ…自動車の排気ガスに含まれる油成分の汚れなど
- ・無機質(親水性)の汚れ…錆、黄砂、エフロレッセンス、土砂などの汚れ
汚染が予想される箇所の例とその対策
鉄部(パイプ)など錆の発生が危惧される壁面
壁面に樋の取り付け金具などがある場合、その錆により汚染されます。
【対策】
錆の発生が起こらないよう、既存の錆を取り除き、適切な防錆塗料で防錆処理を行います。
写真は塗装前です
シーリング材の可塑剤移行による汚染
クラックの補修やサイディングボードの継ぎ目などにシーリング材を充填します。このシーリング材の上にナノコンポジットW防藻+を直接塗装した場合、シーリング材の可塑剤が移行して塗膜表面を軟化させ汚れを付着させます。
【対策】
まずシーリング材を確認してください。可塑材が移行しにくいタイプがあります。詳しくは、弊社営業担当にお問い合わせください。
写真は塗装前です
カビ・藻による汚染
塗り替えの場合、旧塗膜にカビ・藻が残っていて充分除去せずに塗装した場合、塗装後早い段階でカビ・藻が発生します。
【対策】
旧塗膜にカビ・藻が残らないように高圧水洗、デッキブラシ等で充分に除去してください。次亜塩素酸ソーダで完全に除去するとより効果的です。(使用する場合は草花の枯れ、土壌汚染にご注意ください。)
写真は塗装前です
パラペット部の汚染
陸屋根(屋上)構造の建物で壁面との境目にあるパラペット部では、特に汚れが集中します。
【対策】
建物の内側に雨水が流れるようパラペットの形状を内側に傾斜させるか、水切りを設置します。
写真は塗装前です
斜壁(セットバック)
集合住宅などの階段屋根部分が斜めの壁になっているところでは、それにつながる壁面に汚れが集中します。
【対策】
斜壁の端部に水切りを設置し、斜壁を流されてきた汚水が壁面に流れないようにします。
写真は塗装前です
*上部塗装塗膜の劣化したチョーキング粉が付着した場合、白筋となることがあります。
- 上記の他、樹木が建物に隣接している場合、雨があたりにくいばかりでなく、葉や樹の汁や花粉などが付着したり、虫が巣を作ったり、鳥の糞尿などにより特殊な汚れが付着し除去しにくくなります。また、立地条件(環境条件)、建築物の形により汚れが集中しセルフクリーニング機能がうまく発揮しないことがあります。汚れが集中することが予想される場合は、水切りを設けるなど対策をおすすめします。
ナノコンポジットWはテクノロジーにより開発された製品ですので、製造日より5ヶ月(夏期3ヶ月)以内にご使用ください。
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